超初心者向け 作詞の書き方|プロが実践する6つのコツ

超初心者向け 作詞の書き方

今日は全く歌詞を書いたことがない人。
超初心者の方々に向けて、
作詞のコツをお伝えします。

私は2000年、平井堅『楽園』という楽曲の作詞で、
作詞家としてデビューする機会をいただきました。
プロの現場で初めて書いた歌がヒットするという、
奇跡のような始まりでした
その後は、第一線のアーティストからの依頼が続き、
ご依頼の期待に応えることに精一杯でした。
私も始めは初心者でした。
そして少しずつ書く回数を重ねることで、
歌とは何なのか、作詞とは何なのか、
その本質を知ることになりました。
私はあらゆるレベルの方々の、
作詞に向けての疑問を理解していると思っています。

今日は、全くの初心者の方々に向けて、
本当の初歩の初歩に関するお話をします。
今から作詞を始めてみたいという方々は、
是非、参考にしてみてください。

①メロディーから考える作詞のコツ

歌にはメロディーがあります。
当たり前のことですが、
この当たり前を忘れて、
作詞をする人はかなり多いのです。
作詞には歌詞を先に書く詞先と、
曲が先にある曲先の書き方があります。
曲と歌詞を同時に書く方もいますが、
いずれにしても、歌であるからにはメロディーがあります。
そして、伴奏。バックグラウンドには、
編曲された音の世界があります。
歌詞から書き始めるにしても、
曲が先で歌詞を書くにしても、
譜割りは大切です。
私はいつもこの譜割りを数字にして書き出します。
334 334
という具合に、曲の音数をノートに書き出すのです。
作詞の始まりはまず、音数の書き出しから始まります。
詞先の場合は、作詞家がこの譜割りを決めます。
作曲家が曲をつけやすいように、
シンメトリーで数学的な音数で歌詞を書きます。
1コーラスと2コーラスの同じ場所は、
常に同じ音数になるようにします。
そうしないと、
とても覚えにくい難解な歌になってしまうからです。
その際、音数の割り出し方として、
語尾の音数を揃えると美しく、
韻が踏みやすくなります。
334 334
233 233
などという音数の置き方になります。
この音数をラララなどで、
歌ってなぞってみていただきたいのですが、
作曲家が曲をつけやすい譜割りであるということが
体感でご理解いただけると思います。

②テーマを決める

歌には必ずテーマがあります。
それはタイトル、サビとリンクします。
そのため私の場合は、歌詞を書くときは
タイトルを決めてから書き出すことが多いです。
実際の現場では最終的にタイトル変更になることはよくあります。
それでも、私はタイトルづけこそが作詞の肝であると信じています。
実際、タイトルが良いという理由だけで採用になったことが、
私の作詞家人生ではかなり多くありました。
タイトルが良いので、
タイトルに合わせて中身を磨きましょうという制作方法です。

タイトルには『楽園』のようなシンプルな漢字熟語というスタイルと、
たとえば『青い地球の少女たち』のような長めのタイトルのスタイル、
楽曲の印象によって使い分けます。

私の場合は一言で言い表すタイトルを選ぶことが多いです。
たとえ長めのタイトルにしたとしても、
長めのタイトルの中で何かを言い切ることにしています。
タイトルとメロディーを聴けば全体像が浮かんでくる。
それが理想だと思います。
テーマには恋愛もの、友情もの、人生もの、パロディーものと、
世の中の人生の数だけ多くの種類が考えられます。
同じ恋愛であったとしても、
今まで誰も歌ったことのないテーマから愛を描く。
それはとても大切なことです。
それが難しいんです・・・と言われそうですが、
そう、本物の作詞とはとても難しいことなのです。

③風景(五感)を描く

歌の始まりには風景を描く。
このような作詞法を聞いたことがある方々は多いだろうと思います。
それは半分正解であり、半分は、
その通りに風景だけを描くことで失敗してしまうこともあります。
歌の始まりに描かれるのは心象風景です。
そして五感で感じた感情です。
私は人生の中で受け取ってきた
”言葉”を大切にしています。
歌を書くときに、
思い出にある”言葉”を浮かび上がらせることで、
風景となる言葉が立ち上がることがあります。
わざとらしく風景を描こうとするのではなく、
思いのままに心象風景、気持ちを綴っていたら、
気がつけばそれが風景のように立ち上がっていた。
そのような歌詞の書き方がベストであると思います。
Aメロではこれを書く、Bメロではこれを書くと、
決めつけて書いていく歌の書き方は、
一つの書き方ではありますが、
それに縛られすぎないことも大切です。
歌は自由です。
多くの初心者の方々は、
こう描こうと決めつけてしまうことから、
体温、香り、などの大切な要素が、
歌から抜け落ちてしまうことがあるのです。

④センテンスは短く、韻を踏む

作詞においては様式美が重要な部分を占めています。
いきなりテクニカルな話になりますが、
言葉のセンテンスは短くします。
できる限り1行で内容を完結させるようにします。
つまり歌詞の各1行1行が独立し、
どの行も1行で表現を完結する形。
それらの行の連なりで物語が進行する。
それが、
歌になったときに美しい形であると私は思っています。
言葉の末尾または入口で、
韻を踏むことで言葉はリズミカルになり、
様式美が生まれます。
語尾の韻は母音のい行が多いですが、
これには決まりはなく、どの母音で韻を踏んでもOK。
今までに誰も表現したことのないような韻の踏み方ができれば、
それはあなたの新しい発見になります。
作詞においては新発見は貴重です。
新発見が多ければ多いほどに、
豊かな歌が生まれます。
それでいて既視感のある歌詞であれば、
それはヒットの予感を含む歌詞といえます。

⑤歌は磨く

作詞は書き終えたから完成として、
何も手を加えなければまだまだ未完成のままです。
言葉の語尾、またはサビの入り口、Aメロ全部など、
よりよくなる方法を考え尽くします。
もうこれ以上は手の加えようがない。
これで完璧だという歌詞に辿り着くまで、
ブラッシュアップを行います。
とはいえ、多くの場合、
作詞家の方で完成したと認識する状態になった歌詞は、
大抵の場合、直す場所はタイトル、
または数行のみになることが普通です。
だけど、この数行を直すか、
直さずにそのままで完成とするか。
または語尾の1音1音を精査するかしないか。
その違いが歌の締まりに大きな影響を与えます。
まるで一流の大工が鉋で木を削るように、
丁寧に丁寧に言葉を磨きます。
逞しい筋肉でシェイプされた美しい身体のような姿。
歌詞がそのように見えたなら、
その歌は完成と言えます。

⑥まとめ

初心者の方々に向けてと言いながら、
かなり抽象度の高い話だったかと思いますが、
あなたはどのように思われましたか?
もっと作詞の書き方が知りたいと思われる場合は、
私の他の作詞の学校コラムもお読みいただけたらと思います。
これからも私なりの歌詞の書き方を、
このホームページで綴っていきます。
作詞のコツが知りたいときは、
気軽に覗きにきてみてください。
本日もお読みいただきありがとうございました。

詩人・作詞家 Makoto ATOZI

 

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