珈琲と詩人の儀式

 ほとんどの日々

一人で珈琲を飲む

「美味しいね」と誰に言うわけでもなく

ただ日付と天気と ひと言をノートに記し

写真を撮り 珈琲を飲む

それが何になるというのか

それでも こんなあたりまえが

とても尊いものなのだと

同じような時間になると 珈琲を飲む

まるで機械仕掛けの世界で星を見上げるように

珈琲の温かさに呼吸を愛でて 息を愛でる

心に染みる 海を渡った珈琲豆の生命

漆黒の色に身を正して生きていこうと思う

 

 

詩人 阿閉 真琴

 

 

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