表現者の葛藤
私はこの時代の中で、表現の難しさを感じている。 本来、表現とは『壊すもの』である。 既存の概念、こうであるだろうという予想、 自分自身の表現の限界、 それらを壊すことに表現の真実はある。 だけど、現代はSNS等の存在によ […]
それはとても恐れ多いことだけれど、 歌を書くときは、歴代の芸術の偉人と競う気持ちで歌を書く。 ピカソ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、マイケル・ジャクソン。 並べ方に統一性はないが、 私の中では、そういう途方もない存在たちと向
予定調和による美しさは確かにある。 平和を描く。 希望を描く。 温もりを描く。 そこにも確かな真実はある。 それも大切な表現の一つ。 だけど、それだけでは届かない時代もある。 時代の節目節目で、 人々の心をとらえてきた表
嵐の皆さま、関係者の皆さま、 そして、これまで楽曲を聴いてくださった皆さまへ。 私が作詞に関わらせていただいた歌が、 多くの方々の記憶の中で生き続けていることに、 心より感謝しています。 歌は生きている。 書かれたあとは
今日は、オフィシャルWEBサイトで行っている作詞講座についてご案内します。 私はこれまで、平井堅、嵐、V6、石川さゆり、上白石萌音など、メジャーシーンで約130曲の楽曲制作に、作詞家として関わってきました。 この作詞講座
私の幼少期の記憶には、喫茶店の匂いがある。 ただ、そこは決して洗練された美意識の場所ではなかった。 父はおしゃれな洋菓子職人ではなく、 昔ながらの昭和の焼き菓子を実直に作る人だった。 100円のケーキを売る、小さな店。
『表現する』とは、 時に、壊すこと。 既存の概念を壊すこと。 たとえ、どれだけ壊しても、 壊し尽くしても、残るものがある。 それを『心の灯り』と呼ぶなら、 この灯りをどのように描くのか。 それが表現者の仕事だと思う。 一
最近、ファッションデザイナー山本耀司さんの魅力に打ちのめされ、 山本耀司さん関連の動画、書籍を漁っている。 書籍『服を作る モードを超えて』の中で、 山本耀司さんは坂口安吾の『堕落論』を 飛行機に乗る時などに、お守りのよ
昨夜、忘れられないコンサートを配信で拝見した。 ひとつの大きな時代の輝きを、心に刻んだ。 胸に静かな寂しさも残った。 それでも、深い感謝の時間でした。 ひとつの時代がそこにあった。 だけど人は寂しがってばかりもいられない
歌詞とポエムは似て非なるものです。 ポエムは言葉の空気、歌詞は音楽の空気。 耳から届くものとして、 メロディーと一体になって初めて歌詞は音楽と呼ばれます。 ポエムでは言葉を記号のように使用することがあります。 また技法と
今までに、どれだけの曲の歌詞を書いてきただろう。 今では、その正確な数は覚えてはいないのですが、 いつも歌詞に取り掛かるそのときは、 今回も届く歌が書けるのだろうかと、 不安と希望が半々に混ざり合います。 歌はメロディー
このオフィシャルWEBサイトでは、 作詞家 Makoto ATOZI による、 メールでの作詞相談を行っています。 対面式の限られた時間での対話ではなく、 ご自分の時間の中で、 文章でじっくり学びたい方に向けた作詞講座で
私は歌を書くとき、 『この歌は50年の年月を経ても聴き続けてもらえるだろうか』 ということを、どこかで思うようにしています。 それはあるときから始まった、 私の儀式のようなものです。 作詞家になりたての頃は、 そのような
ここ最近、通っているコワーキングスペースがある。 コラムを書くとき、Poet Songsの商品を撮影するときなどに使用させていただいている。 先日、このコワーキングスペースのミートアップという交流会があった。 前回も参加
今日のタイトルは、少し大きな言葉かもしれません。 けれど、私なりに名曲というものの概念と構造について書いてみたいと思います。 今から26年前、楽曲『楽園』がリリースされる際に、 KEN’S BARにご招待して
ラブソング、メッセージソング共によくあるのは、 書き手の感情が強すぎて、相手や世界の存在が見えなくなることです。 「君を守りたい」 「僕がそばにいる」 「全部受け止める」 「俺についてこい」 未来への希望や愛を言葉にする
人は何かを表現するとき、 つい記号に頼ってしまいます。 物語を描くとき、絵を描くとき、 服を作るとき、言葉を書くとき。 孤独を表すために「夜・闇」と書く。 反骨を表すために「黒・赤」と書く。 愛を表すために「花・太陽」と
世の中には数多くの名曲と呼ばれる歌があります。 それでも、愛、喜び、平和を歌う名曲にも、 実は多くの矛盾が含まれていると感じられることがあります。 ジョン・レノンやマイケル・ジャクソンのような表現者を私は尊敬しています。
『楽園』を書いて数年後、 ディレクター(レーベル社長)にお会いした時に、 「ATOZIさんの歌詞には色が少ないね」と言われたことがありました。 何気ない一言でありながら、私には深く刺さり、 そこから島谷ひとみさんの『J.
ここ最近、山本耀司さん、中島みゆきさんなどに触れて、 作詞講座コラム、YouTubeなどで語っていましたが、 知れば知るほどに、 簡単に語れるような方々ではないと思えてきています。 私の中には畏れのような感情があります。
オフィシャルWEBサイトに掲載している 【作詞講座コラム】も気がつけば30回を超えていました。 私が作詞をする際に大切にしていること。 日々の気づき、歌の構造をわかりやすく説明した記事などを連載しようと決めて、 日々、コ
2022年7月13日発売 上白石萌音アルバム『name』の2曲目に、 楽曲『ジェリーフィッシュ』の作詞家として起用していただいた。 あれから気がつけば、ずいぶん時間が経った。 制作の始まりは、敬愛する作曲家・金子隆博さん
若い頃は、 当時、富山市中心街にあったブティックの販売店員をしていた。 私が販売していたのはレディースのPOU DOU DOU、そしてGray Magic。 その後、富山駅前にあるCICビルというショッピングビルへ移り、
作詞とは、考えた言葉を並べることではなく、 感じ取ったものに言葉(音楽)の形を与える仕事です。 時代を感じる。メロディーを感じる。リスナーを感じる。 今を感じる。過去を感じる。未来を感じる。 言葉から感じる。書きながら感
作詞は言葉だけの技術ではありません。 字面だけで感動させようとして書いても、 なぜかうまく表現できないものです。 時代の空気を考えずに歌を書くと、 不思議とありきたりの歌詞になってしまうものです。 作詞とは、感情、物語を
ギター、ベースを弾き、作曲もするけれどなかなか歌詞が書けない、 という話を聞くことがよくありました。 現代のJ-POPでは言葉数も多くなり、 メロディーと言葉の関係も、以前よりずっと緻密になっています。 以前のように字面
この作詞講座は、平井堅『楽園』、嵐『トビラ』『ONLY LOVE』、V6『ありがとうのうた』などの作詞を手がけた作詞家 Makoto ATOZIが、あなたの歌詞・テーマ・メロディーとの関係・作品の方向性を60分で整理する
2000年、私は平井堅『楽園』で、 壊れゆく世界の姿を描いた。 揺れ動く時代の中で、 それでも消えることのない愛。 あの歌を書く時、 私はただ一曲の歌詞を書いているつもりではなかった。 時代に響く歌を書きたい。 人の心の
どんな言葉を材料としても、 AIが良い歌にしてしまう時代に、 作詞家が考えるべきことは何か。 今日は、AI時代に増える “構造のない歌詞”についてお話ししてみます。 私自身、最近、 これをオリジナル曲と言って良いものかど
昨年末からオンラインで、 Poet Songsという小さな本屋を始めました。 世界の片隅にある、 詩人・作詞家 Makoto ATOZIが集めた “言葉の道具”を並べたお店です。 ここは、私の言葉のプロジェクトスペースで
なぜ自分の書いた歌詞は、 どこか“歌にならない”のかと感じたことはありませんか? 私はよくこのコラムや作詞講座で”作詞の構造”について話をしています。 読者の中には、 なんとなくこの言葉を読みながらも、 本当の意味で”作
作詞は言葉だけで完結させることはできない。 メロディーがあり、アレンジ(演奏)があり、 アーティストがいてくれることで初めて歌は昇華される。 私はこの作詞講座コラムで、 何度も”作詞の構造”について話してきました。 もち
自分のアイデンティティーを見失っていた時期があった。 それは10年ほども長く、私はデザインの仕事で食い繋いでいた。 歌を書くことが怖くなり、作詞家と名乗ることも少なかった日々。 そして2024年に大きな交通事故に遭い、人
今回はかなり大きなテーマ。 ”センス”についての話をします。 作詞をする上でのセンスとは何か。 ファッション、文書、芸術、住まい、 全てにセンスと呼ばれるものがある。 でも、私たちはそれをうまく言語化することができない。
作詞講座 作詞家 Makoto ATOZI プロから学ぶ時間。 書きたいのに、言葉が止まってしまう方へ。 今月も、プロが教える作詞講座、 作詞の個別対話の申し込みをお受けします。 いま言葉がどこで止まっているのか。 何を
多くの歌詞は、自己満足から始まります。 集中力の欠如、使い回しのような物語。 または、思いつきだけの書き出し。 自分だけが”すごいと思う”ような内容。 ついつい、惰性で書くように作詞をして、 それでも案外良い歌が出来上が
作詞をしたいという方々の中でも、 歌詞を書いているが形にならない。 タイトルが決められない。 そのような悩みを持つ方は少なくありません。 私の作詞講座へ来ていただく方々の中にも、 よく見受けられます。 ・良いと言われ
今年に入ってからAIで作られた音楽を聴く機会が増えました。 YouTube上にはたくさんのAI音楽が投稿されています。 AIで音楽を制作(生成)する人々は歌詞もAIに頼んでいるのか、 それらの歌詞を読むと多くの場合、 中
作詞の方法には大きく分けて3つの方法があります。 一つ目は曲先。作曲家がメロディーを考えて、 作詞家は音源を聴きながら作詞をします。 二つ目は詞先。メロディーのまだついていない状態で、 作詞家が0から歌詞を書きます。 三
平井堅『楽園』嵐『トビラ』『ONLY LOVE』V6『ありがとうのうた』 他にも今までに約130曲。 多くの印象的な歌の制作に参加してきました。 どの歌の時の景色も、時代背景も、今も覚えています。 どの机で、どの方角へ向
80年代、90年代のヒット曲を読み解くと、 タイトルの言葉がそのままサビの頭にあるということが多い事に気づきます。 一時期は、とても長いタイトルを歌につけることが 流行った時代もありました。 私は作詞の際にサビをどう考え
歌は音楽です。 奏でられ、歌われるものです。 作詞は、言葉だけで完成するものではありません。 メロディーがつき、 歌い手が声にしたとき、 はじめて字面を超えて印象が決まります。 同じ言葉の歌詞でも、 メロデ
初心者の方へ向けての作詞のエトセトラ 私が作詞家としてデビューしたのは 2000年1月19日でした。 当時、メジャーラインの作家の多くは 「カッコいい楽曲」を目指していました。 2000年代の音楽には お洒落であること粋
灯り― 連載エッセイ ― 音楽と、言葉と、出会いと。 私はかけがえのない灯りに救われてきました。 人生では何度か、 自分では乗り越えることが、 できないのではという夜があります。 それでも、私たちの夜が、 どのような暗い