×
タグ:

小川の水面は柔らかく柔らかく
それはとろけあう桃のように光り流れる

私が部屋で読書をするときも
目を閉じて呼吸を整えるときも
マリオネットの如く内的または外的な
操りの糸に惑うときも

変わることなく小川は流れる
私の今このとき 同じとき
鳥は羽ばたき 車は走る
誰かは何かを考え
誰かと誰かは接吻をしている
またはもっと深く

私がひとつくしゃみをしたからといって
川の流れが逆になったりはしないのだけれど
私が何か意図したときに
一羽の蝶が生まれるなんてことは?

私にあなたに愛満ちるときに
太陽が私たちを抱擁するなんてことは?
川の水面の輝きが変わるなんていうことは?
きっと あるのかもしれないと思うと
とても とても 楽しい

それを私はバタフライ現象のように
バタフライ伝説と呼ぶ

Makoto ATOZI

投稿者

atozi@nifty.com

関連投稿

タグ:

詩 魂の応答

愛と引き換えに 魂は何を知り 羽を広げる 出...

すべて読む
タグ:

詩/ 詩に草原の薫る頃

詩に草原の薫る頃 それは太陽の朝焼け あの日...

すべて読む
タグ:

詩 花はひとりではない

花はひとりではない 花はひとりではないのです...

すべて読む
タグ:

それぞれのように

お月さまになったような気持ちで世の中を見てみ...

すべて読む
タグ:

詩 虹はたしかにそこにいる

虹はたしかにそこにいる
 虹は今頃なにしてい...

すべて読む
タグ:

詩 海

海 どうして海は青いのに
涙は青くないのかな...

すべて読む