歌詞とポエムは似て非なるものです。
ポエムは言葉の空気、歌詞は音楽の空気。
耳から届くものとして、
メロディーと一体になって初めて歌詞は音楽と呼ばれます。
ポエムでは言葉を記号のように使用することがあります。
また技法として記号を集めて、
意味深に表現することもあります。
作詞では、基本の根底をメロディーに置きます。
歌の場合は、まずメロディーありきです。
それが現在の主流の音楽業界の考え方になります。
ではポエムの域を超えた言葉として、
歌詞として、言葉を響かせるにはどうするか。
まずは、1つずつのセンテンスを短くします。
初心者のうちは、2行にわたって言葉の意味を長く引きずらないことも大切です。
そして、当たり前のことではありますが、
メロディーから言葉を逸脱させない。
どうしてもこの言葉を使いたいからと、
安易にメロディーを変えようとしてはいけない。
音楽の背骨はメロディーにあります。
言葉は身体に行き渡る魂です。
背骨には、その背骨にふさわしい魂が必要です。
そうして、一つの生命は輝き出します。
そう、歌は一つの生命です。
歌は生きています。
ポエムも生きているのかもしれませんが、
歌の場合は、音として生きています。
字面でいくら美しくても、
音になったときに魅力が立ち上がらないなら、
それはまだ歌詞として完成していません。
せっかく書いた歌がポエムにならないように、
メロディーに沿って、
切実でリアルな思いを乗せる。
物語はファンタジーでも良い。
ただ、歌詞に載せる思いにはリアルを紡ぐ。
音楽になりきって書く。
それが歌をポエムにしない最善の方法です。
作詞は一人で考えることもできますが、
第三者の視点が入ることで、
見えていなかった大切な輪郭が見えてくることがあります。
必要な方には扉は開かれています。
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詩人・作詞家
Makoto ATOZI
