MEN IN BLACK

ここ最近、通っているコワーキングスペースがある。
コラムを書くとき、Poet Songsの商品を撮影するときなどに使用させていただいている。

先日、このコワーキングスペースのミートアップという交流会があった。
前回も参加させていただき、今回は2回目の参加になった。

Aと書かれた席に座り、周りは知らない方々ばかり。
私の左に座ったのは大学生の男の子だった。
けれどその場では、年齢や肩書きとは別のところで、
人はそれぞれ少し不安げな顔をしているようにも見えた。

田舎に住んでいると、新しい出会いは刺激になる。
東京での出会いとは、少し意味が異なり、
必然、私は都会での出会いとは異なる慎重な気持ちを持つ。

それが不自然な振る舞いになってはいないかと思うこともある。
実際、日常の場所で突然『作詞家です』と名乗ることは、
少し不思議な存在として映るのかもしれない。

帰り際に受付の男の子から、同じく受付の女の子を紹介された。
嵐のファンなのだと男の子が教えてくれた。
ファンクラブにも入っているとのことで、
「トビラ」という言葉を言い出したとき、
思わず「僕はあまりでしゃばって顔を出してはだめですね」と話してしまった。
「僕も頑張ります」と、できるだけの笑顔でその場を後にした。

書いた歌への責任。歌を聴いた人々の希望。
いろいろな思いが心で湧き上がる。

ここ最近、Yohji Yamamotoの世界観に圧倒された私は、
今回の交流会には全身黒一色で参加した。

世の中の多くのデザイナーは、不思議なくらいに黒を纏う。
それは、余計なことまでは表には出さないという意思表示のように見える。

黒、それは自分を守る色でもあり、
もう声の届かないような人の心を偲ぶ色でもある。

私が出会ってきたクリエイターも、
皆、普段、黒を纏う。

『MEN IN BLACK』
そういう歌もあった。

大切なものだけは、無くさないように、
黒という色で自分を守り、
黒という色で灯りを描く。
黒を纏い、愛を残す。

それが私の生き方なのだと思う。
表には出過ぎずに誠実に歌を書く。

太陽のような明るさに憧れながら、
静かさと野心のあいだで、踊るように歌を書く。

良い歌を書きたいぜBaby。

これからも私は黒を纏う。
ときに明るい色を差しながら、
この時代を生きていく。

そして、表には出過ぎずに、
それでも確かに届く歌を書いていきたい。

詩人・作詞家
Makoto ATOZI

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