なぜ私は“灯り”という言葉を使い続けるのか。
作詞家 Makoto ATOZIは孤独を上手に描く作詞家だと思われていた時期があった。
実際、歌のテーマとして、孤独を中心に置くことは多い。
だけど私が描く孤独は寂しさや悲しみだけを源泉とするものではない。
どのような孤独を描こうとも、
必ずその中に一筋の光、灯りを描いてきた。
この姿勢はこれからも変わりはしない。
私たちは孤独を感じてしまうことがある。
それは心の強さから生まれることもあれば、
後悔、懺悔から生まれることもある。
それら全てを含めて、
孤独の中には本来、
どんなときにも一筋の灯りがある。
だから私たちは今を生き続けている。
子供の頃は目を閉じれば、
額の裏から大きなオレンジの光が見えた。
それは私を守るなんらかの光なのだと感じていた。
いつからかその光は見えにくくなり、
今はほとんど見ることがない。
それでも何かのきっかけで、ふと、
額の内側からオレンジの光が見えることがある。
そのような、
額の奥からさす光のような言葉と歌を書きたいと思っている。
今、作詞の仕事だけではなく、
Poet Songs、作詞講座と、
表現の方向として、
新たな道を模索し続けている。
それらの表現のテーマとなるもの。
それが”灯り”。
この世界にあまねくある、慈しみの心。
歌を通して、言葉を通して、
”灯り”という体験を届けていきたいと思っている。
これからも私は歌を書き続けていく。
そこに描かれる孤独は実は、
多くの灯りに見守られた孤独のもう一つの姿。
必ず救いはある。
その姿を、
これからも言葉と歌を通して伝えていきたい。
きっと、
あなたにも届くように。
詩人・作詞家
Makoto ATOZI
