【作詞講座コラム】作詞の構造とは何か?

なぜ自分の書いた歌詞は、
どこか“歌にならない”のかと感じたことはありませんか?

私はよくこのコラムや作詞講座で”作詞の構造”について話をしています。
読者の中には、
なんとなくこの言葉を読みながらも、
本当の意味で”作詞の構造”という言葉を理解している人は少ないのではないか。

メロディーは建築に似ている。
その芯には必ず定められた音数とリズムがある。
音数・リズム・抑揚――この3つが、作詞の構造です。

塗り絵を与えられ色を塗るとき、
線を無視して塗る人もいるかもしれない。

それも一つのアートと呼ぶことはできるけれど、
元の絵が表現する構造から逸脱してしまう。

元の絵が素晴らしければ素晴らしいほどに、
線を無視した塗り絵は価値をなくす。

私が作詞を教える際にも、
構造を無視して言葉を書こうとする生徒は多い。

構造に忠実に言葉を選ぶ。
それは繊細な作業であり、
かなり高度な言語能力を必要とする。

だからついつい多くの人々は、
メロディーの構造をわかりながらも、
それを無視して自分が表現したい言葉を書こうとする。

時にはそのように構造を逸脱した言葉でも、
歌が成立することがある。

それはその言葉がメロディーを超えるほどに力を持ち、
また逸脱した構造であるにもかかわらず、
歌った時に自然である場合に限られる。

このように歌詞を書くことができるクリエイターは上級者であり、
逸脱できるのは、構造を守れる人だけです。

多くの場合、構造に宿る様式美は守った方が良い。
そうすることで生まれてくる言葉の立体感がある。

自由に育つ子は一見魅力的だが、
単なる破天荒でしかない場合もある。

構造を知った上で自由に振る舞う子は、
大人になった時にさらに魅力的なものだ。

メロディーには忠実に。
これは基本中の基本である。

それができて初めて、
作詞は音楽として成立し始めます。

作詞は一人で完結することもできますが、
第三者の視点が入ることで、
見えていなかった輪郭が見えてくることがあります。
特に構造の問題は一人だけでは見えにくいものです。
本気で言葉を音楽にしたい方へ、扉を開いています。

*作詞に関する30分の個別相談を受付しています。
歌詞の方向性、サビの弱さ、メロディーと言葉の関係、
作品の現在地を、
作詞家の視点から一緒に整理します。

⇨30分作詞講座

詩人・作詞家
Makoto ATOZI

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